1. DESC法（提案・フィードバック向け）

適用場面

• 年上部下に改善点を伝えるとき
• 指示を明確にしつつ、相手の意見も尊重したいとき

具体例

▶ 状況： 年上部下が長年の経験に頼り、新しい業務プロセスを取り入れようとしない

D（Describe：状況を説明）
「〇〇さんの経験はチームの強みになっています。一方で、新しい業務プロセスを取り入れることで、さらに業務効率が上がると考えています。」

E（Express：自分の意見を伝える）
「現場の意見を尊重しながらも、新しい方法を試すことはチーム全体にとって大きなメリットになります。」

S（Specify：具体的な提案）
「例えば、今度の会議で新しいプロセスを試験的に導入し、効果を検証してみるのはどうでしょう？」

C（Consequence：結果を伝える）
「この方法を試すことで、効率が上がり、〇〇さんの業務負担も減る可能性があります。」

2. IREP法（反対意見や対立の解消向け）

適用場面

• 年上部下が「これまでのやり方」を変えたくないと反対するとき
• 意見の対立を解決し、納得してもらいたいとき

具体例

▶ 状況：年上部下が「このやり方は長年やってきたし、変える必要はない」と反対する

I（Issue：論点を明確にする）
「新しいやり方を導入することについて、ご不安を感じているのですね。」

R（Reason：理由を説明する）
「今回の変更は、業務の効率化を目的としており、データ上も生産性が向上することが分かっています。」

E（Example：具体例を示す）
「例えば、〇〇部ではすでに導入しており、作業時間が20%短縮されました。」

P（Point：妥協点や今後の方針を示す）
「まずは1か月間試してみて、実際にどれくらい効果があるかを一緒に検証しませんか？」

まとめ

DESC法 → 改善提案・フィードバックに最適
IREP法 → 反対意見の解消や納得感を生むのに最適

年上部下との関係構築には、相手の経験や意見を尊重しながら新しい視点を取り入れることが重要です。実際の現場で活用できるよう、ぜひ上記のフレーズを試してみてください！